騎士団長殺し 感想 ★日常 本 2017年08月24日 友達が最近村上春樹に嵌まってると云うことで、新刊で気になったし「騎士団長殺し」を借りて読んだ。第一部を借り、読み終わってから第二部を借りたので、写真だと一冊だけど実際は2冊です。騎士団長殺しのタイトルで西洋のお話かと思ったけど舞台は日本で、主人公は肖像画家でその主人公が「騎士団長殺し」という題の絵を発見すると不思議な事に巻き込まれていくお話。ファンも多いし売れてるけれど村上春樹は表現がくどくてどうも苦手…。そして、騎士団長殺しではベッドシーンがめちゃめちゃ多いです。なんで?ってぐらい多い。火野正平が出てるサスペンス並み。冒頭から引き付けられる「謎」あやしい登場人物の「謎」すげー謎が気になるのに無駄に多いベッドシーンで登場人物とは逆にこっちは萎えちゃう。二部構成の長編だけどもっと短く書けたのでは?借り物ってことと村上春樹という名前が無ければ最後まで読まなかったし、読み終わったあとも未解明に終わった事の多さにスッキリしない。モヤモヤして読後感はかなり悪かった。自分はお話の中の思わぬ伏線が回収されるような作品が好きなので合わなかったけど、読んだ後に残された謎とか世界観を考えたい人にはいいかも。(以下、ネタバレありの愚痴) ■騎士団長の言葉■自分を殺し困難を乗り越えると少女が助かると主人公はその困難を乗り越えた。異世界の様なドキドキする世界に居た主人公に対して果たして少女は「どこに」?と期待したら免色邸とか。尻すぼみ過ぎて何のために騎士団長殺しが行われたのか分からない。仮に見つかったとしても怒られはするだろうけど命の危機にはならないと思うし。免色が実は少女好きって可能性だったら話は変わってくるけど。そして一番分からないのは主人公。夢で離婚に限りなく近い状態の奥さんをレイプして、それを現実だと思ってて、その事を奥さんに言ったら「素敵ね」ってどこが素敵なんだ!?その話を聞いても復縁ってもうファンタジーすぎ…時間殺しの騎士団長殺しでした。 PR