ミッシングパーツ 感想 ★ゲーム アドベンチャー 2015年12月25日 クリアしました。全6話構成で最初に発売したドリキャス版は2話ずつ計3回に分けて発売され、のちのPS2版は3話ずつで計2回に分けて販売。PSP版は小分けされてた全6話が一枚のUMDに収まり太っ腹で大変ボリュームがありました。1話だいたい10時間でクリアまでは50時間強。しかし、まるで長いなと感じずに読んでると作品に没頭しており、エンディング間際には終わってしまうのか…と涙がこぼれました。いいADVやRPGのクリア間際になるとずっとこの世界を味わっていたくなるのが不思議だ。 ■気分はアナタも名探偵■事件に次ぐ事件、それを解決するために奔走するのですが、プレイヤー次第でお話が変わるのが素晴らしい。ガラっと変わるものでもないけど「あれはどうなったの?」と事件は解決したけど小骨が刺さったようなモヤモヤ感が残ったりします。(クリア時にそれまでの捜査や推理の結果によって探偵としての評価が出るのですが、この評価でお話の結末が少し変わります。モヤモヤ感が残る場合は大抵探偵としての評価も低く終わる)歩き回って手がかりを、話を聞いて情報を集め推理して謎を解く。単純明快なシステムで、移動形式も選択式で時代を感じるし、やってて面倒くさいんだけど足で情報を手に入れてる気分になれて探偵気分を味わえました。玄関→中に入る→受付→エレベーターホール→乗ると一つ一つ移動する場所を選ばないとならない感じ。大分古くさいシステムです(褒め言葉)最後の謎解きは歯ごたえのあるもので昨今のADVでは出会えないもんがありました。攻略とか見たくなるけどグッと我慢我慢。ただ、最後の難易度は高いけどそれでもクリアできないものじゃない。参考までに自分が今まで難易度で投げたADVは2つです。(DCの探偵紳士DASHとPS2の雨格子の館)補足するとクリアはできるけどランクAでのクリアは難しいです。例として白髪を渡されて連想される二桁の数字が思い浮かばないと×。自分はこれだけ解けませんでした\(^o^)/■魅了されるキャラクターたち■岸上大策さんの描くキャラデザが素晴らしい。可愛い女子はもちろん渋いオジサンを格好良く仕上げられてて、とても気に入ってしまいました!女性もただかわいいだけじゃなく色っぽいお姉さんは妙に艶っぽく描かれててすげーのよ。登場人物も多いけどキャラの描き分けが秀逸で男同士の友情もグッときます!けど、行き過ぎな感じもしてどうもフォモフォモしいような…シナリオ書いてるの誰だ?と調べると西ノ宮勇希。あっ、雨格子の館の人だ!とすげー納得しちゃいましたね。男同士の友情好きな人オススメですよ■期待を裏切られるシナリオ■裏切られます。いい意味でも悪い意味でも。お前のこと好きだったのに!なんでだよ…!?とゲーム画面を見ながら軽く茫然自失でした。全く考えなかった、考えたくなかった展開。そんな体験ができるゲーム。大名作でした。探偵物のアドベンチャーが好きなら遊ぶべし。いやアドベンチャー好きなら遊ぶべし!ただ残念な点が2つあります。1つはとても魅力的なキャラを描いた絵師の方がすでに活動してなさそうで、今後新作などでこの方の作品に出会える可能性が低いこと。(久遠の絆や風雨来記など昔の作品で出会うことは可)それともう1つはめちゃめちゃいい作品なのに自分が話す相手がいないこと!(笑) ヒロインは「潤・京香・成美・涼雪・睦美」誰だと思う?とか話したいのに!話したいのにー!このゲーム、ヒロインポジが哲平ちゃんな気がしてなりませんが(笑) 個人的に最終兵器菜々子にも見習いとの浮いた話が見たかったし、梨沙さんの救いのなさは薄幸すぎた…。次回作作ってください!FOGさまー!! PR