夏の終わりと流行り神 ★ゲーム アドベンチャー 2015年08月21日 シリーズの集大成、完結編にあたる流行り神3をクリアしたので1、2に続き感想を書きます。(以下、ネタバレ成分は薄めですが気になる方は見ないことをオススメします) まず、システム周りが大幅に向上して快適さがグッと上がりました。前々から欲しいと感じてたバックログからの読み返し機能がついて、いつでも前の文章に戻ることが可能に!これでちまちまとセーブしなくても良くなって嬉しい。巻き戻っての再開が可能ッス!それと流行り神シリーズのウリの一つである選択肢での分岐。これも親切にもどこの分岐先をまだ見てないと一目でわかる「分岐ツリー」が追加されました。所謂フローチャートですね。これで既読率100%も夢じゃない!◇二転三転したキャラデザ◇ふり返るとキャラ絵がよく変わるシリーズだったなと。絵なのでどこかしら変わったりはあるだろうけど、もう別人って言われてもおかしくない変わり方で…それがいい方向に行ってるキャラもいるけどね。2の感想の時に苦言を述べたヒロイン間宮ゆうかもおばちゃんから女子大生っぽくなりました。他にも2の時に見た目が残念だったキャラたちが軒並み改善されてて良い感じになってますぜ!ただ、主要キャラは良くなったけどサブキャラはシリーズで一番気持ち悪かった。他作品を例に出すのはよろしくないけど逆転裁判4でハミガキ見た感じを思い出しました。もう生理的に受け付けない感じ…。軒並み主要キャラが良くなってるのでより勿体ないヨ。◇怖さへのマンネリ◇3まで続けて遊んだってのもあるけど怖がらせる表現の仕方に慣れを感じて、怖く感じなかった。一つ一つを切り取ると怖いんだけどまたこれか~と云った感じで…。あと3から3Dで表現する場面も加わったのですが、これがちょっと違うかなと。ADVの中にポリゴンは要らないと思う古い人間ってのもあるけど、題材がオカルトなので妙に変に感じた。またオカルトからスプラッタ方面に移行してるのでCEROとの兼ね合いか今まではあった死体の描写も文字だけの場面もあってうーん…。せっかくゲームでプレイしてるのにゲームの良さを消してるよね。文字だけなら小説読めばいいんだしさ。2同様3もボリュームが増してて文章量も多い。けれど1が一番怖かったことも考えると、ホラーな文章量が多い=怖さも増す訳でもないんだな~と。文章が長いので怖がってる時にまた次の怖さがやってくる「怖さの積み重ね」がなくなってしまった。それと1は都市伝説の話を上手く盛り込んでたけど2、3と続くうちに章のタイトルが適当に感じた。1が取り扱ってるテーマとしてコックリさんなど自分でも聞いたことのあるオカルトで興味が湧くけど3は高額バイトとかタイトルからしてワクワクしない。この辺は最初に有名どころをやっちゃったのでしょうがないってのもあるんだけどね。うむむ。◇総括◇1から2へはパワーアップを感じなかっただけに新要素追加や音楽も一新してて力が入ってるのに一番面白くないと、ADVは全てテキストなのだと実感する作品になってしまった。残念無念…シリーズ全てやって思ったのは1だけやれば良いこと。でも、こっそりPV置いときます。1のデキがシリーズで一番残念なことになってたらとんでもないシリーズになってたよ、ホント。だけど色々苦言も云ってきたけど好きなADVです。もっとゆうかや賀茂泉さんが純也くんと恋愛的な雰囲気になるのも見たかったな。実質ヒロインが小暮さんなんだよね…。いやそれも良かったけどさ(笑)実に惜しいシリーズでした。独特のオカルト路線とそれに連なる作品の雰囲気、魅力的なキャラたちを考えるともう少し上手くできた気がして仕方ない。もったいないお化けが出そうだよ!小暮さーん! PR