プリンセスアーサー感想

・Princess Arthur (Vita)



全シナリオのハッピーエンドを見たのであらためてその感想をば。
前回、ガウェインルートクリア時に「もっと戦や戦闘面を通して
王として成長していく過程を見たかった」と、感想を述べたけど

全部やってもその点は補完されなかった

そこは残念だったけどそれを差し引いても良いお話でした。
聖剣に選ばれた運命により突如として王になってしまう主人公だけど
悩みあがきながら王になっていく姿はやっぱり好感が持てました。



ホロリとさせるお話もだけどハッと考えさせられたり、共感しちゃう
文章もこのゲームの良さだと思う。あと、クリア後の特典で各キャラの
ラフ案、ボツ絵が見れるのは◎。これは他のADVもマネして欲しい！

◆聖剣によって狂わされる運命

聖剣を欲した兄、その兄の前で聖剣を手に入れる妹
前王がいなくなり息子が王になることを願った前王の姉
王になるべくして育てられたが、聖剣に選ばれなかったその息子。

プリンセスアーサーは姫王になる主人公とそれを護る騎士たちのお話
なんだけど、自分はこの前王の姉とその息子のお話であったなと。



息子のメドラウトは最初のガウェインルートの時からメドラウトルートを
楽しみにしておりましたよ。執拗な帝王学、そこに愛情のない母の愛情、
誰からも必要とされず、誰も愛せない。それでも周りは『王になれ』
もう想像するに吐き気すらしそうなプレッシャーで彼は病んでて…
そんなメドラウトが主人公とどんな恋愛をするのか楽しみで楽しみで。
でもね、でもね…

メドラウトルートなんて最初っからなかった！＼(^o^)／

これだけが残念でならない。母であるモルゴース様は性格が悪く
『性悪女』って最初のイメージをずーっと持ってて、このゲームで一番嫌い。
だったんだけど、最後にやったマーリンルート終わったらもうね…

最後の最後に見せた性悪女の表情がこのゲームで一番好きなシーンになろうとは。
(これからやる人はマーリンルートを最後にやるのを奨めたい。まじで)
それだけにその息子であるメドラウトのルートはより欲しかったなと。

城下の人間じゃないけどこの若く美しいってよりもかわいらしいだけど、
姫王様の作り出す国の行く末をもっと見てみたくなる良乙女ゲーでした。
ファンディスクとか嫌いなんだけどこのゲームのは作って欲しい。



その時はメドラウトルートお願いします！！(しつこいw