死印 感想

ホラー話とか好きじゃないけど夏に
なるとホラーゲームをやりたくなる
ゆた。です。ちょっぴり肌寒い日も
出てきてもう秋の装いだけども…



夏の終わりにセールで買ったホラー
アドベンチャーゲーム「死印」を
クリアしたので感想を残します。
(セール自体は終了してます)

～物語～

東京都H市、この郊外都市に
最近奇妙な噂話が広がっていた。

"シルシ"を持つものは死ぬ──

突如体に噛まれたような痣
"シルシ"が刻まれ、原因不明の
死を遂げるというものだ。事実
この町では、人が謎の不審死を
遂げる怪奇事件が発生していた。

この事件は都市伝説的に
どこかで幽霊に遭遇したせいだ、
知らぬ間に呪いに祟られるような
ことをした、などと様々な憶測を
元に広まっていった。

記憶を失ったあなたは"シルシ"を
持つ者を保護するという洋館の
前にいた。何かに引き寄せられる
ように洋館の扉を開くと、
そこで美しい人形に出会う。

「ようこそ、九条館へ──」

続けて人形は語る。
「このままでは、あなたは死にます」
「ただ、助かる方法がない訳ではない」

"死"へのカウントダウンは
すでに始まっていた…

(公式より抜粋)

記憶が無くなっていき最終的には
死に至る痣"シルシ"の謎を解き明す
心霊ホラーアドベンチャーゲーム。

記憶を無くした主人公が同じく
"シルシ"を持つ仲間達と一緒に
廃校した小学校、樹海などなど…
自分では絶対に足を運びたくない
スポットを探索するのは怖かった。



グラフィックデザインを担当した
友野るいさんのイラストも美しくも
恐ろしいものが多くて素敵だった。

ここにはあげないけど、妙に肌色成分が
高いのも多かったですよ、お父さん！



独自システム"デッドリーチョイス"も
時間内に最適な答えを選択しろ！
って、至極簡単なシステムなんだけど
ミスると死ぬので緊張感あって○



不満な点はとにかくボリューム不足。
クリアまで7時間程度でトロフィーを
全部埋めるのも10時間とかで取れそう。

セールで500円で買ったからいいけど、
SwitchのインディーゲームのADVでさえ
今は10～20時間のボリュームがあるし、
もう少しボリュームが欲しかったな～。



それと手掛かりを探しに探索するパートの
移動方法が煩わしかった。マップを見つつ
行きたい方向を十字キーで操作する形
なんだけど、反転したりするとどっちを
入力したら行きたい方に行けるのか？と
困惑する事がありました。読み込みは
ほとんどないけど、自分の行きたい方向
とは逆に進んだりするとイラッとした。

あと連れてくパートナー選びでコイツを
連れてくと絶対詰むって事があって、
相棒を替えにマップを移動して出口まで
行かなきゃならんのもストレスでした。

ただ、イラストは綺麗だったしキャラも
短い時間ながらも魅力を感じるヤツが
多くて楽しめた！だからこそ、もっと
物語を楽しみたかったけど、新たに
ホラゲ新作を出そうって心意気に乾杯。

エクスペリエンスといえばダンジョン
RPGと思ってたけど、いつの間にか
こんなADVも出す所になってたとはね。



ちょうど新作で第2弾の心霊ホラー
アドベンチャーも出たようなので、
今後はエクスペリエンス注目したい。

(新作欲しいところだけどいきなり
発表、即配信の某街作りゲームを
始めてしまったので、またいつか)

近年遊んだADVの中でも指折り

レイジングループクリア！
(全てのED、スチル埋め済み)

人狼をモチーフにした和風ホラーADVで怖さも
「わっ！」と驚かせる系じゃなく、振り向いたら
誰か居るんじゃ？と思わせるジワジワくる
恐怖感がたまりませんでした。さめざめ。



お話も「霧が出ると人が死ぬ」「死んだら過去の
記憶を残して最初に戻る」などなど、超常現象の
数々をどうやってまとめるのか興味深かったけど、
最後の最後には見事にしてやられました。

まんまとだまされた！こんなにオチで鳥肌が
立ったゲームも久しぶりな気がします。
ケムコの詐欺師！(褒め言葉)



キャラクターも集落という閉鎖的な場所が舞台
なので、やればやるほどそのキャラの性格や
良さが分かってきてよかった。結構アクのある
キャラデザだとプレイする前は思ってたけれど、
プレイ後はどのキャラも好きになってた不思議。

＊ただし狼じじいは除く


◆キーシステム◆

分岐があるのはADVだと普通だけどこのゲームは
鍵(キー)を集めないと選べない選択肢がある。
自分はADVのバッドエンド集めが好きだけど、
レイジングループは何回ものバッドエンドに
行かないとキーが揃わずクリアできない。

この最悪の結末を変えたくて何回も死んでは
戻ってってループを繰り返すんだけど、徐々に
展開が変わっていく様にワクワクしましたね。

ADVのシステムってもう完成され尽くしてると
思ってたけど、バッドエンドを見ないと先に
進めないっていうのは斬新で新鮮に遊べたわ。


◆完全読本◆

お値段高めだけどレイジングループ好きなら
マストバイな完全読本。本編で分からなかった
謎もこの本を読めば把握できるし、キャラの
詳細をより深く知れて○。例えば織部兄弟の母
かおりさんの歳はビックリした。匠兄ちゃんと
1つしか違わないのね。失礼な話だけど、
もっと上なのかと思ってましたよ…(笑)

それとゲーム内では描かれなかった物語を書いた
短編小説が2つ読めたり、実はレイジングループに
出てきたキャラの成長した姿がケムコの他の
ADVタイトルで出てくるといったディープな
情報だったり、とにかく読み応えバッチリ！

ケムコのADVは未プレイでレイジングループを
やって他の作品にも興味が湧いたって人も
多いと思うけど、完全読本内で他の作品の
紹介もしてるのがまさにタイムリーというか、
バレているというか…結構WiiUで出てたのね。

自分は本編をセールで買ったので完全読本の
方が本編より高い事になっちゃったけど、
買って大満足。迷ってる人は絶対買うべし！



頂上現象が無理って人以外はぜひとも
触って欲しいレイジングループでした。
PV観て改めて思うけど音楽も良かったわ～